ITコーディネータとして活動しています
最近、ITコーディネータとして活動する機会が増えてきました。私自身は、現在の活動拠点である鳥取県内をベースに「ITC鳥取」のメンバとして活動しています。ITコーディネータとはどんな資格で、どんな使命を持っているかについて述べたいと思います。
ITコーディネータとは
ITコーディネータは、経済産業省推進資格で、IT経営を実現するプロフェッショナルとして位置づけられています。ITコーディネータ認定カードの裏面にもその使命が書かれています。
ITC倫理規定 第1条(使命)
ITコーディネータは、その専門的知識と経験に基づき、常に経営者の立場に立って経営とITの橋渡しを行い、各種団体・法人等の 依頼者の戦略的情報化を支援し、もって公益に資するとともに健全な情報化社会の発展に寄与することを使命とする。出典:ITコーディネータ協会 ITC倫理規定より
https://www.itc.or.jp/about/rules/
ITC鳥取
ITC鳥取は、鳥取県内のIT企業などに属し、ITコーディネータ資格を有するメンバーを中心に、地元企業や自治体、各種団体が地域社会の発展と活性化に貢献することを目的に活動している任意団体です。また、ITコーディネータ協会(ITC-A)や金融機関・公的機関と連携し、地域の企業や自治体、各種団体の情報技術活用を推進することで、活力ある経済社会の発展などをめざしています。
新たにITC鳥取でホームページを作成しました。こちらも参照ください。
https://www.itc-tottori.com/
ITコーディネータになるには
ITコーディネータ資格を取得するには、「ITコーディネータ試験」(以下、試験)に合格し、「ケース研修」を受講修了するという2つの条件が必要になります。
どちらが先ということはありませんが、一般には、試験に合格し、その後ケース研修を受講する方が多いようです。私の場合は、ケース研修が先でその後に試験を受けました。ちなみに、この場合、後の試験に落ちてしまうとケース研修の同期がITコーディネータの資格取得の同期にならないので、試験はひやひやでした。ケース研修の同期とは今でもSNSで連絡をとりあったり、イベントで会ったりする機会もあります。 ただ、ケース研修で学んだ知識を試験で活かせるので私は先にケース研修を受講しました。
ITコーディネータ試験について
ITコーディネータ試験には、誰でも受験できる「ITコーディネータ試験」もしくは専門的な知識を有する「専門スキル特別認定試験」のどちらかを受験し、合格する必要があります。試験は、CBTといわれるコンピュータベースでの試験で実施されます。試験期間中に申し込んだ試験機関(全国にあります)で試験を受けます。合否はその場でわかります。
また、「専門スキル特別認定試験」制度があり、一定のスキル要件、例えば高度情報処理試験合格者などは基礎的な問題が免除できる制度です。私もこの専門スキル特別認定試験で合格しました。
ケース研修について
ケース研修は、6日間の集合研修で行われます。週末コースと平日コースがあります。事前課題もありますのでその準備も必要です。ITコーディネータの活動を、モデル企業の事例を題材に「グループ討議」「ロールプレイ」を通じてITコーディネータのプロセスガイドラインに沿ったプロジェクトの模擬体験をしていきます。私の場合は、企業在職中に大阪の週末コースで受講しました。
最後に、同じ志を持つITコーディネータが増え、中小企業(特に小規模事業者)のICT化に資する活動が広まることとITコーディネータの知名度、プレゼンスが向上することを願って・・・