ホームページ更新しました(2019/2/28改訂)
改訂:SuiteX『PHP7.2』の提供開始について
NTTPCコミュニケーションズ様からの情報で、SuiteXでPHP7.2が提供開始されるとのことです。(2019/2/28)
詳しくはこちら
https://web.arena.ne.jp/news/2019/0228_2.html
内容は今までと大差ないですが、構成とデザイン(テーマ)を見直しました。
あわせて、サーバを変更するためホームページのみ引越しました。色々悩むところがあったので、その内容について作業記録として投稿したいと思います。誰かの参考になれば幸いです。
本投稿は、移行段階(2019年2月時点)の情報に基づいています。その後のサービス内容については、ホスティング事業者様の仕様が変更になっている場合もありますので、同じような移行を考えられている方は、最新の情報に基づいて実施をお願いします。
移行の背景
今までは、NTT-PCのSuiteXで、ホームページとメールサービスを利用していました。今回は、ホームページサービスを別サービスであるSuiteSを追加契約し、ホームページのみ移行、引っ越しました。
理由は、SuiteXでサポートするPHPのバージョン(5.6)と使用したいWordPressのテーマで推奨しているバージョン(7.2)に差異があったためです。メールサービスと合わせて他社のサービスに引っ越してしまえばもっと簡単だったと思います。メールサービスの移行までは考えていなかったので今回のようにSuiteXとSuiteSを併用する構成を選択しましたが、SuiteXとSuiteSをつなぐDNSの設定が鬼門となってしまいました。
システム環境(移行前)
〜ホームページとメールは同一サーバで提供〜
ホスティングサービス (NTT-PC)
・ホームページサービス:SuiteX
・メールサービス:SuiteX
・DNS:SuiteXの標準DNSサービスを利用
・CMS:WordPress
・PHP:Ver5.6 (2019/2/3当時)
・WordPressテーマ:Twenty Seventeen
システム環境(移行後)
〜ホームページとメールを別サービスに分離〜
ホスティングサービス (NTT-PC)
・ホームページサービス:SuiteS (100GB)
・メールサービス:SuiteX
・DNS:SuiteSのDNSサービスをカスタマイズ
・CMS:WordPress
・PHP:Ver7.2 (SuiteS 2019/2/3当時)
・WordPressテーマ:Lightning
移行作業
手順としては、
1、現サーバSuiteX側のバックアップ(pluginでローカルにダウンロード)
2、ローカルにMAMPで環境を作成。
3、ローカルにWordPressサイトを構築
4、テーマ設定とpluginによるデータのインポートを実施
5、SuiteSでの新サイトのデザインを完成させる。
6、SuiteSでのWordPress環境構築
7、ローカルからSuiteSサーバにデータのexportとimport(これもAll-in-One WP Migrationというpluginを使用させていただきました)
8、DNSの切り替え(※)
9、切り替わりの確認、メールフォームのメール送信テスト、リンク等々。
※反省として、DNSの切り替わりの反映時間を意識して早めに設定しておいた方が結果的によかったのかもしれません。DNSを切り替えるまでは新サイトにはアクセスが来ないのでこのタイミングでいいと思ってました。実際の移行作業では、DNS切り替わりの確認までに時間を要してしまいました。新サイトには予めメンテ用のページのみ表示させておいて、その後にコンテンツの差し替えを行った方が、結果的に作業時間を短く出来たのかもしれませんね。
DNSどうする?
振り返って、引越しを考えた際に一番気になったのが、DNSでした。SuiteXのDNSにSuiteSのホームページのIPアドレスに対して、Aレコードを記述すればOK!と考えていたのですが、サポートに事前に確認したところ、SuiteXの標準DNSサービスでは、「レコードの追加編集ができない」とのこと。
NTT-PC SuiteX FAQより引用 (No.1093)
Q: ネームサーバーのみ利用はできますか?(SuiteX V1/V2)
A: DNS(ドメインネームサーバー)のみの提供はしていませんので、ご了承ください。
https://faq.nttpc.co.jp/faq/show/1093?back=front%2Fcategory%3Ashow&category_id=1258&page=4&site_domain=webarena&sort=sort_access&sort_order=desc
SuiteXをご契約されている場合は、ネームサーバーが標準で提供されるため、プライマリネームサーバーやセカンダリネームサーバーをお客さまご自身で用意する必要はありません。
※Suiteで提供しているIPアドレスやドメイン以外を利用することはできません。
SuiteXは、オプションとしてDNSアウトソーシングをご用意しています。
DNSアウトソーシングでは、SuiteXで提供しているIPアドレス以外の設定や各種レコードの設定ができます。外部のサーバーにサブドメインを使用するなど、自由度が高い運用に最適です。
よって、DNSアウトソーシングサービスを契約するか、他社に全面移行か、考えましたが、SuiteS側のDNSでは、「制約はあるものの、DNSの編集ができる」とのことで、こちらのDNSにMXレコードを記述して、という方針に切り替えました。DNSアウトソーシングは今のところ、そこまでコストをかけるところではないので、今回の選択肢にはなりませんでした。ところが・・・
NTT-PC SuiteX FAQより引用 (No : 15024)
Q:SuiteSを利用しながら、同じドメイン名でメールのみ別サーバーに接続させることはできますか?(SuiteS)
https://faq.nttpc.co.jp/faq/show/15024?back=front%2Fcategory%3Ashow&category_id=1485&page=1&site_domain=suites&sort=sort_access&sort_order=desc
A:SuiteSサービス標準提供のネームサーバー(asns1.customer.ne.jp)をご利用の場合、任意のレコード登録ができないため SuiteSで利用している独自ドメイン名をメールのみ別サーバーで運用することができません。
お客さまで用意されたネームサーバーをご利用の場合で、Webサーバーとメールサーバーの接続先を指定できれば、SuiteSと外部のメールサーバーを併用することができます。
まずい、でもその後・・・・
NTT-PC お知らせ記事より
SuiteS 『DNS(標準提供)』の機能追加について
SuiteSで標準提供しているドメインネームサーバー(DNS)に、お客さま任意のレコードを追加・編集できる「カスタム設定」モードを追加しました。
https://web.arena.ne.jp/news/2019/0117.html
これまではSuiteSにアップされたコンテンツを表示するために必要なレコードを設定する「標準設定」のみで、ホームページで使用するドメイン名とお客さまが別途利用しているメールサービスを併用することができませんでした。
この度、新たに追加した「カスタム設定」を利用すると、お客さま任意のMX、TXT、CNAME、SRVレコードを追加・編集することができるので、お客さまにて別途DNSサーバーやDNSホスティングサービスを契約しなくても、Office 365やG Suiteなどのメールサービスとホームページのドメインを併用することができます。
このお知らせ記事を信じて、先に進めます。
今度は、MXレコードはホスト名でなくても大丈夫?という疑問が生じます。SuiteXでメール機能(サーバとして)ホスト名はついていないので、今までと同様にドメイン名で記述できません。
ドメイン名では、SuiteSのサーバを参照してしまいます。で、解決する方法は、ホスト名でなくIPアドレスで記入するしかないのか?
RFC的には、ホスト名で書くのがマナーだったはず、と思いつつ、
[DNSレコード新規作成] > MXレコードの [編集] > “優先度10 (SuiteXのIPアドレス)”で記述し、登録ができました。
ちょっときれいではないですけど。こんな感じです。
あと、DNSに対する注意事項として、私のドメインを管理するDNSサーバもホスティングサービス(名づけてねっと)を使っていますので、リフレッシュ間隔を短くする等の制御がこちら側でできないことがあります。ホスティング事業者の設定に依存してしまうことですね。同じドメインで引越しする際は注意が必要です。私の場合DNSの反映に数時間かかりました。また、上の例ではMXのTTLを短くしていますが、意味はありません。
また、MXの設定をホスト名からIPアドレスに変更したので、各デバイスのメールソフトのサーバ名を変更して回ることが必要になります。
このような構成はあまり望ましいとは思わないので、今後は、オプションのDNSサービスを導入するか、はじめから要件にあった他社サーバを選択するかが実際のところだと思います。同じホスティングベンダーだったので安易に考えていましたが、思わぬところで苦戦してしまいました。SuiteXのPHPバージョンが上がればそもそもこのような大げさな作業は必要なかったわけですが、その予定は今のところ(現時点で)無いとのことです。
ではまた。